色鉛筆選びはとても楽しいですね!たくさんのメーカーがあるのでよくご質問をいただきます。
ゼンタングルのカラー作品、宝石などのZIAに使用するなら、水彩色鉛筆がおすすめです。水をつけた筆で伸ばすと水彩絵の具のように使え、ムラの少ないグラデーション塗りが比較的初心者の方でも楽しめます。
・まだゼンタングル自体始めたばかり
・ちょっと試したい
初心者さんには三菱の小さなセットがおすすめです。水筆もついて、ハンドバッグに入るぐらいコンパクト。生徒さんでもこれをお持ちの方が多いです。
伊東屋 文具さんのワークショップで初めて水彩色鉛筆をお知りになった方達はこのセットを購入されていました。色にこだわりが出て来たらステッドラー。講師も目指すなら、ファーバーカステルのアルブレヒトデューラーがいいでしょう。ドイツのお城に工場があるそうで、一度行ってみたいです笑
ほとんどのメーカーには初心者向けの安価なラインと、プロ使用に耐える高額のラインがあります。高額の方は1本350円ぐらいです。ファーバーカステルはいつも単色買いしています。
違いは発色ですが、実は紙によって発色は変わります。スケッチブックと、プロ用の水彩用紙では絵の具の吸い込み方にも違いがあり、天と地ほどの差と言っていいでしょう。逆にいうと、安い紙では高額の色鉛筆も発色が悪くなります。紙選びも大事です。
油性色鉛筆なら
私は水彩色鉛筆でグラデーション塗りをした後、影色を深く濃くしていくのに、油性色鉛筆も使用しています。
・こってりと塗り込みたい
・発色が濃いめ
・安くたくさんの色数が欲しい
なら、プリズマカラーがおすすめです。これはぬりえ向きです。海外の方はこれとポリクロモスで塗り絵の動画をあげている方が多いです。
ただ、細かい絵柄に正確に塗りたい方には、芯が硬めの方がいいです。
色数は多い方がいいか?
100色に憧れますという方もいますが、実際に100色を見ると、どこが違うの?という微妙な色の違いです笑 私は少しずつ買い足して、なんだかんだで100色はあると思うのですが、いつも使う1軍選手は12色ぐらいです。
お気に入りの1本を見つけよう
私はルネサンスタイルには青を使うのが好きなので、ターコイズブルーやアクアブルー、日本の岩絵具まで、いろんなメーカーのもの片っ端から買ってお気に入りの色を見つけています。(ワークショップに来ていただくと、実際にその色を試していただけます。)
紫だけが、まだこの1本というお気に入りが見つかっていないのですよ。紫は油絵の先生にお聞きしても、やはり作る(混色)のは難しい色だそうで、恐る恐る1本ずつ買ってみたりしています。油絵の具は1本1000円とかザラ。しかも大量に使うので、塗ってみて、イメージと違うとなると、ちょっと泣けます。昔の画家が貧乏だったのも頷けますね。
水筆
水を入れるタンクがついている筆です。これは100円ショップでもあるそうです(生徒さん情報)。比較的、絵筆は消耗品で水が出なくなったりするので、私も何本か買いだめしてあります。本物の面相筆や水彩の筆は大きな画面を描くためには必要ですが、小さなゼンタングルには水筆で十分です。
まとめ
水彩 三菱、ステッドラー、ファーバーカステル
油性 プリズマカラー、ファーバーカステルポリクロモス
油絵の具と違い、色鉛筆は放置していてもさほど劣化もしませんし、1本でかなり長く使えますので、初心者には楽しい画材です。筆圧や好みに個人差もありますので、私のワークショップにいらした時に、お好きなものをお試しくださいね。